気がつけば5月。英会話のレッスンで「GWは何をしますか?」と尋ねられ、適当に「I play tennis with my friend!」
と答えればいいのに、馬鹿正直に
「GWも休日はありません。仕事をしています」
と言ったら先生が
「フリーランスだもんね〜働かなくちゃ生きていけないよね〜」
と同情してくれました。
ちなみに「I play tennis with my friend!」は、高校時代、親友のみほが英検の面接を乗りきるときに使用したフレーズです。テニスなんて一切やってないのに「日曜日は何をしますか?」と聞かれて、意気揚々と答えたみほ。再現してくれた様子がおもしろくて、当時は何かというと「I play tennis with my friend!」と言い合っていました。
4月末、とうとう引っ越しをしました。3月に「いいところがあれば」くらいの軽い気持ちで始めた家探しでしたが、あれよあれよと話が進み、気づけば引っ越し当日。
直前まで地方で教えの仕事をしていたので、本格的な荷造りができたのは前日のみ。
しかも、当日は「12時〜」のスケジュールを見事に「14時〜」と勘違いしており、
11:20ごろに
「あと40分でトラック着きますんで〜」
と電話が来てから大パニックに。40分で? この部屋が? 片づく??
ギャー!
引っ越し屋さんはプロ。餅は餅屋。引っ越し屋さんの指示に従って動くうちにすべての荷造りと搬出が完了。
タイムリミットを意識することとドライな感覚が重要なのだと知りました。
とにかく箱に入れる!箱に入れる!
引っ越しって、
「え、こんなゴミと暮らしてたの……?」
ってゾッとするほどゴミが出ますね。
4年前、「ここは仮住まい、ピクニック感覚で暮らそう」と住みついた上町のマンション。当時はひたすら外に出て仕事をしていたので、帰って眠れれば御の字、と決めた部屋でした。新築でバス・トイレがピカピカ、駅・バス停から2分程度、周囲にはおいしいお店と、年に数回たがが外れたようなワインセールをぶちかますスーパーがある、大好きな家でした。
コロナ禍が始まった更新の年。今どこに引っ越そうと正解が出せん、と、さらに2年住むことにして、その頃から本だのなんだの物が増えていって、BTSにハマったらまた物量が増えて……。
「引っ越ないかん!」
物件探しもまた大変でした。
めちゃくちゃ広くて部屋も多くて、リノベーションもしっかりしてある団地を見つけてうきうき内見に行っても、結露がものすごかったり、
パートナーが
「ここは絶対に嫌だ」
と明言したり。
「 明るくて部屋も多いしお手頃!」
と見にいったら、隣室のドアが薄く開いていて、半裸(全裸の可能性も)の男性が髪を乾かしているのが目に入ってしまったり。
体育会系の、ポロシャツがよく似合う小柄の営業マンが一緒に頑張ってくれました。
「その条件だと……ないっすよ!」
「な、ないっすか!」
「なんか条件変えられませんか、徒歩5分を10分にするとか」
「じゃ、じゃあ……それで」
「2件増えました!」
「本当に全然ないんですね」
「ないんですよ!」
それで、やっとこ見つけた新しい部屋。決めては、LAの大好きなホテルにどことなく雰囲気が似ていて、
「ここに住むイメージが湧く」
ということでした。なんだかちょうどよかった。
長らく「部屋を飾る」ということから遠のいていたので、買い集めてきた色々がようやく陽の目をみて幸せです。
今の家では自転車は乗らない!と判断し、実家までサイクリングして愛車を運搬も。道中は「弱虫ペダル」で仕入れた知識を駆使しました。(ウーバーなど、先を行く人についていくと、空気抵抗が少なくて楽)
ひとまず一旦落ち着きましたが、まだまだ完成は遠い。これから稽古も始まって、どうなっていくのでしょうか。夏ごろには落ち着くといいなあ。
思えば、コロナ禍になってから、「〜したいけど、今はできないね」「〜したいなあ、いつできるんだろう」と、我慢するのが癖になっていた気がします。
バタバタではありましたが
「引っ越したい」
という自分の欲望を聞いたことは、精神衛生にとてもよく働きました。願いが叶って、嬉しいです。なんとも清々しい気持ち。
それでは、また。
まずは5/8にお会いしましょう。